
当社の「Rebbur (リバー)」プロジェクトと同様に、未活用材を利用した取り組みとして、「おやさいクレヨン」を紹介したいと思います。
食品としては使われなかった野菜や果物が、子どもたちのクレヨンへと生まれ変わる。
このユニークな製品は、素材の可能性を改めて考えさせてくれるものづくりの好例です。
廃棄される野菜等から生まれたクレヨン
「おやさいクレヨン®︎」は、mizuiro株式会社(https://mizuiroinc.com/)が開発した製品です。
このクレヨンは、米ぬかから抽出した米油やライスワックスをベースに、野菜や果物を粉末化して配合することで作られています。ここで使われているのは、収穫時に規格外となった野菜・果物、加工工程で出る外葉や皮などの端材等です。
こうした素材が色の原料として使われています。
本来であれば廃棄されてしまう野菜・果物等が、クレヨンの色となり、新しい価値を持つ製品として生まれ変わるのです。
また、このクレヨンは食品由来の素材を中心に作られているため、子どもが誤って口に入れてしまっても安全性に配慮されている点も特徴です。
アップサイクルが生み出す価値
「おやさいクレヨン®︎」の特徴は、単なるリサイクルではなくアップサイクルにあります。
アップサイクルとは、廃棄される素材を再利用するだけでなく、新しい価値を持つ製品として生まれ変わらせることを意味します。
野菜の残渣は、通常であれば堆肥や廃棄物として処理されることが多い素材です。
しかし、それをクレヨンの色として活用することで、「フードロスの削減」「子どもへの環境教育」「安全な文具の提供」といった複数の価値を生み出しています。
未活用材に目を向けるという発想
当社の「Rebbur (リバー)」が取り組んでいる素材開発も、考え方の根底は同じです。
産業の現場では、さまざまな素材が廃棄されています。
しかし、それらを別の視点から見れば、まだ使われていない資源=未活用材と考えることができます。
「Rebbur (リバー)」ではこうした未活用材を天然ゴムなどと組み合わせ、新しい素材として活用する研究を進めています。
おやさいクレヨンが野菜を「色」に変えたように、素材の可能性は発想次第で大きく広がります。